羅州の梨ジュース、米国コストコに入店

- 全羅南道、ブランド館など現地市場に合わせた戦略成果… 22日記念式典-
【国際協力館 シン・ヒョンゴン286-2410、農水産輸出チーム長 ウィ・ジファン286-2450】

(南道市場US入店製品の米コストコ輸出を記念する式典の写真2枚添付）

韓国全羅南道が地域食品の中小企業であるGOOD F&B組合法人(代表イ・ギソン)が独自開発した「 IdH・梨ジュース」を米会員制スーパー大手コストコに輸出する成果を収めた。「IdH」は韓国語が分からない外国人のための「梨」表記である。

22日午後、全羅南道では金瑛錄(キム・ヨンロク)道知事とイ・ギソン代表、道内輸出関連機関長が出席した中で「IdH梨ジュース」の米コストコ入店を記念して車に輸出品を載せる式典を開催した。出荷物量は17トンで４万４千ドル規模である。

これは全羅南道が2020年7月、地方自治体としては世界で初めて米アマゾンに「全羅南道ブランド館」を開設したことから生まれた結果である。米国現地の人が利用する主流の食品マーケットを集中的に攻略することで、2021年11月に全羅南道高興のエデン食品の「オーガニックゆずジュース」を、2022年2月には全羅南道麗水の㈱アラウムの「クリスピースクイードスナック(イカ揚げスナック)」をコストコに輸出したのに続いて成し遂げた3番目の成果である。

米現地では韓国産の梨が二日酔いに効くという口コミがあり、100％韓国産の梨と高興ゆずで作った無糖製品であるGOOD F&B組合法人の「IdH梨バジュース」が水を入れずNFC(Not From Concentrate)搾汁工法で作られたのが大きく影響したという分析だ。NFC搾汁工法は、果物をそのまま圧搾方式で絞って搾汁することで、栄養素が破壊されない程度にだけ殺菌過程を経て果物の味と香、ビタミンなどの栄養成分がほぼそのまま維持される方式である。

米国は中国、インドに続き世界３番目の食品消費市場で、米国全域に572の流通店舗を保有したコストコは、3億2千万人の米国人口のうち1億人を超える有料会員を保有し、ロイヤルティーの高い会員が最も多い。

GOOD F&B組合法人は、全羅南道の輸出戦略品目を支援する事業である「比較優位スター品目支援事業」に選定され、海外市場の状況に合わせた製品開発とデザイン開発を経て、今年2月に「IdH梨ジュース」をアマゾン全羅南道ブランド館と南道市場ユーエス(US)に入店した。さらに、全羅南道オンライン輸出プラットフォームの現地運営会社であるKreassive LLC(代表シャン・ジャン)を通じて米コストコ輸出まで成し遂げた。

この日、船積みした製品は9月末、サンフランシスコなど20店舗で同時販売される予定だ。

イ・ギソン代表は「難しい環境の中でも米コストコ入店という成果を出せたのは、「羅州梨」という良いアイテムと輸出関連機関の積極的な行政支援があったためだ」とし、「今回の機会を通じて韓国の代表的な果物としてグローバル食品市場において羅州梨の認知度を高めていきたい」と明らかにした。

金瑛錄(キム・ヨンロク)知事は「今回のコストコ入店は、厳しい国際輸出環境の中でも研究開発(R&D)を通じた新製品開発に最善を尽くした輸出企業の情熱と、積極的に輸出支援に乗り出した関連機関の協力体制が原動力になった」とし「今後も南道食品を素材としたより多くの食品メーカーがグローバル市場で大手企業と肩を並べるほど成長できるように積極的に支援していきたい」と強調した。

現在、米コストコに韓国食品を持続的に納品する企業はCJ、農心、SPC、プルムウォン、オトギ、デサンなど韓国食品大手が主流となっている。こうした中で全羅南道の食品企業としては、新安天使海苔㈱、高興のYEIN Trading & Global Incとエデン食品営農組合、麗水のアラウムに続いて5番目に続いた成果である。

これは全羅南道と羅州市をはじめ、農村振興庁、中小ベンチャー企業庁、韓国農水産食品流通公社、中小ベンチャー企業振興公団、大韓貿易投資振興公社、光州本部税関、韓国貿易協会、全南テクノパーク、全南創造経済革新センター、全南道中小企業雇用経済振興院、農協全南地域本部、羅州梨園芸農協など、多くの輸出関連機関が地域輸出企業を積極的に支援し有機的に協力した結果である。

◇写真説明

(南道市場US入店製品の米コストコ輸出を記念する式典）

金瑛錄(キム・ヨンロク)全羅南道知事が22日午後、羅州老安のGOOD F&B組合法人でイ・ギソン代表など道内の輸出関連機関長が出席した中で「IdH梨ジュース」の米コストコ入店輸出を記念する式典に参加している 。