ベトナムを国賓訪問している文在寅（ムン・ジェイン）大統領は２３日、両国の関係を「戦略的協力パートナー関係」から「包括的パートナー関係」に格上げすることを提案した。 文大統領は、ベトナムのハノイでチャン・ダイ・クァン国家主席と首脳会談を行い、両国間未来志向的な協力強化を柱とする「韓国・ベトナムの新たな２５年を開く未来共同宣言」を発表した。同宣言には、例年の行事としての首脳会談開催、経済協力発展、両国の国民間の友好関係強化などの内容が盛り込まれている。 文大統領は「（１９９２年国交正常化や２００９年戦略的協力パートナー関係を結んだ以来）両国が世界的に模範となる相生協力関係を発展してきた」とし、去年の両国における貿易額が４０％以上増加し、６４０億ドルに達し、両国間の訪問客数も５０％以上増えて２７０万人に達するなど、ベトナムが韓国国民にとって最大の訪問国となったと強調した。 また「ベトナムは政府が重点を置く新南方政策の革新パートナー」とし、「来年、両国間戦略的協力パートナー関係１０周年を迎え、包括的パートナー関係へと発展させることを提案する」と述べた。これに対しクァン首席は「新南方政策に基づき、両国関係のさらなる発展を期待する」と答えた。 문재인 대통령(오른쪽)이 23일 베트남 호치민 주석궁에서 짠 다이 꽝 베트남 국가주석과 정상회담을 갖고 있다. ベトナムのチャン・ダイ・クアン国家主席と首脳会談を行っている文在寅大統領（右）＝２３日、ベトナム・ハノイ 両首脳は、２０２０年までに貿易額を１０００億ドル（約１０兆５０００億円）に拡大するために、部品産業、自動車産業などの製造業分野で相互互恵的な協力を活性化させることで一致した。また、道路や空港建設などベトナムインフラ拡充で韓国の寄与を拡大することにした。 文大統領は、ベトナムの多文化家庭に対する支援やベトナムに病院・学校を建設すると約束した。 会談後、両首脳は貿易１０００億ドル達成のアクションプランや建設・都市開発協力など６件の了解覚書（ＭＯＵ）の署名式に臨んだ。
